朝から雲一つない青空拡がり、菊の香漂う季節になりました、色鮮やかな園芸種と趣が違いますが、ひっそりと咲いている野生菊も風情が有ってよいもので、日本の在来種の中から、代表する3種を紹介します。

1→ノコンギク(野紺菊)
キク科シオン属秋を代表する野菊のひとつで、日本の固有種。
全国の高原・草原などに群生して広く分布しています。 伊藤左千夫のデビュー作「野菊の墓」で、主人公の少年が、片思いの民子さんが亡くなったを知り、墓前にお供えしたのがこの草花。

2→イワギク(岩菊)キク科キク属
葉が細かく切れ込み、草丈が高く成らない希少山野草で、岩場や礫地に生え、全国に飛び石状に隔離分布する絶滅危惧種。原産地は日本から東アジアに掛けての地域で、「磯菊」とも呼ばれ、花の径は5cm程度。

3→コハマギク(小浜菊)キク科キク属
北海道から関東にかけての太平洋岸が主産地で海岸の岩場に分布し、茎の先に5cm前後の頭状花を一輪つける。

野性の菊は、園芸種の様な派手な鮮やかさは有りません、品種改良もされていない素朴な姿、いかがですか。

山仲春男