コロナが発生し、流行して5年が経ました。日常生活がかなり制限され、行動の自由がなくなりました。そんな中私は膝を痛め、手術を余儀なくされて入院、回復の途上で反対の膝と腰椎に負担が掛かり、歩行困難になり、ダブルパンチで生活が大幅に縮小されていました。ようやく回復の兆し。前を向かねばと思えるようになっていました。・

そのような時に“ハイムの広場”・”熊野通信“の余人をもって代えがたしという名編集長の西 敏さん。(私たち東夫婦と東西コンビで10数年も親しくお付き合いして頂いています)故郷の新宮での同窓会で”暖簾“が話題に上ったのでしょう。帰りの乗り継ぎ駅の名古屋の「かまわぬ」の店で求めてお土産に下さったのです。
しばらくの間外出が出来ずその間手拭いが追加されることはなく、思いがけないプレゼントは本当に嬉しかったです。工場で染められ、代官山の本店から名古屋へ、そしてまた東京へと手ぬぐいは旅をしたのでした。

それがこの2枚。鯉の滝登りのなんとよく太って元気よく水をけって滝を上っていることでしょう!上方の松葉はおめでたい松の葉、5月のお節句とお正月にも吊るすことが出来、二度楽しめる優れものです。

群れメダカは本来なら横に泳ぎますが我が家ではメダカも空に向かって力強く一生懸命に登っていきます。小さなメダカもこうして群れになるとなんと心強いことでしょう。この2枚の手拭いが私に元気をもたらしてくれました。感謝です。鯉は5月、メダカの季語は夏とのことです。楽しみにその季節を待つことに致します。

世の中がコロナの間小さく押さえ付けられたような感じで過ごしてきました。最近は街の様子も新しさを求めて変わりつつあるように思われます。一人の人間から世界中の人たちまで自由にたくましく暮らせるようにと願わずにはいられません。

2025年2月   東 明江