縁起木として正月に飾られる千両・万両は、鉢植えや庭木として目にする機会は多いが、郷里でやや薄暗い林の林縁で群生していた「十両」は、当地では目にする機会がなく、やっと神社の茂みの中で見つけました。
本来の名前は「ヤブコウジ」、ミカンの一種のコウジ似の形の果実、それと薄暗い藪に生えている事が多いのが名前の由来です。万葉集には、山橘(ヤマタチバナ)の名で詠まれ、古くから日本人に愛されてきた植物で、江戸時代に栽培が密かなブームとなった事がある古典盆栽素材の一つです。
小型サイズで一見草の様に見えますが、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木で20cm位、日本の在来種で全国に分布し、中国や朝鮮半島にも自生しています。日陰に強く、和風庭園で他の植栽樹の根元に根締めとして植えられ、夏には白い5弁花が咲き、晩秋からひっそりと赤い実を付けます。
山仲春男












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