「ビオトープ」に熱を上げていた事が偲ばれるお宅の前を、通りがかりました。玄関前に幾つもの鉢が並んでいますが、飽きて仕舞ったのか、全く手入れもされずに放置されたまま、水草も殆ど枯れている状態で、そのうちの一鉢の残り僅かな水の中を、メダカが息絶え絶えに数匹泳いでいました。

その並びの中で、一番マシなのがこの一鉢、花の盛りは少し過ぎていますが、これは「シラサギカヤツリ」、北米南東部が原産のカヤツリグサ科で、水辺や湿地に生える多年草です。白いサギが飛んでいる様な姿で、風に揺れて咲く様子に風情があり、涼しさを感じると、ビオトープ愛好家には人気の水生植物です。 花の様に見える部分は葉状苞で、本当の花は中心部にある小さな目立たない部分です。

冬には、地上部は枯れますが、地下茎は休眠状態で冬越し、そして春が来ると、この様に放置されていても芽生えて来るのです。

 

山仲春男