「アデニウム」は、肥大した太い根元から多肉質な枝を伸ばし、まるで超肥満幼児の様な姿の塊根植物で、バオバブの木を小さくした様な愛嬌のある姿をしています。アフリカ~アラビア半島地域の乾燥した砂漠地域で育ち、夏場に姿に似合わぬ綺麗なバラの様な花をつけるので「砂漠のバラ」と、呼ばれています。英名はそのままでDesert rose。

バラに似た美しい花姿と異形でゴツゴツした幹とのアンバランスが、何とも可愛いと人気です。花が終わり晩秋には落葉して越冬しますが、寒さに弱いので、屋外での栽培を避け、鉢植えにして冬場は屋内に取りこんで管理すると、春先には新芽が芽吹き、日光をタップリ浴びさせると夏に向けて、花をつけます。尚、この植物はキョウチクトウ
科の為、強毒性物質のオレアンドリンを含むので、幼児の事故には注意が必要です。

もう一つ「砂漠のバラ」と、呼ばれる物が有り、私のコレクション写真を添付しました。これは、砂漠の砂の中のミネラル成分やガラス質が、バラの花の様な形状に結晶化したもので、砂嵐などで砂が払われたりした時に露出する事があります。

サハラ砂漠の砂は、他地域の砂漠に比べ砂粒の粒子が細かく、ガラス質成分が多く、色も濃い独特のもので、「サハラ砂漠のバラ」は他と色合いが少し違います。花弁が薄く、デリケートで造花の様な物もありますが、私のコレクションは少々無骨です。

山仲春男