卒都婆姫の 思い出語り
天才と凡人~中川牧三 ―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~10
2020年1月13日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
例えば、先生のお宅に注文楽譜(一冊)を届けに来られたのは、有名な京都十字屋の会長でそのままお部屋で先生と雑談(私も同席)。 また先生がお電話中にくしゃみをされると、30分後位に「近くを通りましたので」とその電話の相手、阪 …
天才と凡人~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~9
2020年1月6日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
「上品な紳士がつかつかと楽屋に来られ、誰だろう、見たことがある人だが、と思っているうちに、以前からの知己という感じで近寄ってこられた。その言葉の中にこもっている気持ちの細やかさ、それに握手したときの、こちらの手を包んでし …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その8
2019年12月30日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
・欧州留学 バイオリン留学:昭和5年(1930年)近衛秀麿氏と共にシベリア鉄道でヨーロッパへ渡る。 先ず、ベルリンでは一番偉い先生カール・フレッシュ(1873~1944)に師事するがアドルフ・ブッシュ(1891~1952 …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その7
2019年12月23日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
洋行前 中学から京都の同志社へ(賛美歌=歌=を歌いたくて同志社を選ぶ)、しかし兄上が二商(現在の北野中学のところ)の卒業生のため一年で二商に転校させられる。 二商の校長大沢渚によるアメリカの教育方法により英会話(イギリス …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その6
2019年12月16日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
先生は101歳の時に(故)河合隼雄(元京都大学名誉教授:日本でユング派心理療法を確立した臨床心理学者:元文化庁長官)氏との対談による自伝『101歳の人生をきく』(講談社)を出版されている。 本の最後に書かれていた小さな「 …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その5
2019年12月9日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
一般人(凡人)にとって非常に困難なことを容易に出来る能力を天性として持っている人を天才というのなら、福澤先生も中川先生も正しく天才といえる。 今回は日本では一般に余り知られていない中川牧三先生について、先生の存在で日本の …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その4
2019年12月2日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
(前号から)偉人としての福澤諭吉と、近衛家のプリンスで著名な作曲家の秀麿氏、中川先生とを同列に論じるのは、中川先生をご存じない方が苦々しく思われるかもしれない。 しかし、先生は声楽家でありながら近代日本の音楽(洋楽)の歴 …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その3
2019年11月25日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
(前号から)この逸話を私がおもしろいと感じたのは次の逸話を思い出したからである。 それは、音楽の恩師で日本イタリア協会会長だった(故)中川牧三先生が若い頃、作曲家の近衛秀麿氏と一緒にヨーロッパを訪問されたときのことだった …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その2
2019年11月18日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子随筆
(前号から)諭吉は兄の供をしての長崎遊学(1年間)で初めてオランダ語の原書を読む。 「私は、オランダ医学の先生の家に通ったりオランダ語通訳の家に通ったりしてひたすら原書を読んでいた。原書というものは初めて見たのであるが、 …
天才と凡人 ~中川牧三―近代日本の西洋音楽の歴史を創った人物~その1
2019年11月11日 卒都婆姫の 思い出語り杉本知瑛子福沢諭吉随筆
天才と凡人 「天才とは天性の才能である。」(広辞苑より) 結果だけを見て、凡人には想像も出来ないことを成し遂げる人間を私達は単純に天才と呼んでしまう。 「シューベルトは梅毒の病魔が脳を侵し、その正常と異常の狭間で『冬の旅 …












最近のコメント