多摩川でマリモが発見された。川崎市内在住の男性が河原から持ち帰った石を水槽に入れていたところ、北海道の阿寒湖で有名な「まりも」のようなものができたと報告。国立科学博物館に問い合わせをしたところ、「モトスマリモ」であることが判明した。

今年元日、国立百博物館公式サイトの「問い合わせフォーム」に写真と共にメールで問い合わせが届いた。送り主は川崎市内の男性で、2021年7月に新しい水槽を立ち上げたとき、底に敷くため石を多摩川の河原から採取してきた。2年後の2023年6月には、石の表面に緑の毛がふさふさと生えた状態になり「まりも」のように見えたという。 

同博物館では送られた試料を遺伝子解析した結果、国内で2例目となる「モトスマリモ」であると判定をくだした。2022年秋、山梨県の民家の庭の水槽で見つかった小さな「まりも」状のものを今回と同様に特定した。本栖湖の二枚貝から発生したとみられることから「モトスマリモ」と命名された。

モトスマリモの詳しい生態はまだわかっていないが、微細藻類研究室のホームページには阿寒湖のまりもとの違いなどを掲載して、さらなる情報提供を呼び掛けている。

(出典:タウンニュース4月26日号)

国立科学博物館
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