シュトーレンは、15世紀に生まれたドイツの伝統的なお菓子。生地にはドライフルーツやナッツ類が練りこまれ、表面には粉砂糖がまぶされています。たっぷりのバターを練りこんで焼く、細長い形をしたパン状のスイーツで、密度があってずっしりと重く日持ちするのが特徴です。

シュトーレンはドイツ語で、スペルは”Stollen”。日本ではシュトーレンと呼ぶのが一般的ですが、現地では「シュトレン」と発音します。発音や読み方の違いはドイツ語に限らず、英語でもよくあること。他言語を日本語で正確に表せないので、どちらの呼び方でもかまいません。

クリスマスを待ちわびるアドベントのお菓子

ドイツでは、クリスマスイブまでの4週間を「アドベント」と呼びます。この期間にシュトーレンを食べるのが、古くからの習慣。シュトーレンを薄くカットし、家族や親しい友人と一緒に食べて、クリスマスを心待ちにするのです。

シュトーレンは日持ちがするうえ、寝かすほどに味が馴染んでおいしくなります、焼き立てから少しずつ熟成し、味の変化を堪能するのも楽しみのひとつです。