東南アジアから中国にかけて自生するタデ科の一年生植物です、古くから藍染め原料に使われて来ました。 

花を咲かせると草丈が伸びないので、蕾部分は早めに除去して60~70cmぐらいに育てた草を刈り取り、乾燥させた後100日ぐらい掛けて発酵させた物を染料原料として使うのですが、そのメカニズムは成分であるインディゴが、青色を発色する事に依るものです。

日本の藍染は、古く奈良時代に日本に伝わったもので、これで染めた美しい紺色は「ジャパンブルー」と称して、外国からも高い評価を受けています。

草の外形は、溝などに発生するイヌタデに似ていますが、「タデアイ」はイヌタデに比べると茎は太く葉っぱは幅広く、その葉を傷つけると傷口が藍色に変色するので違いが簡単に解ります。

山仲春男