秋の風物詩として知られ、秋の七草のひとつ、ススキの穂が風にそよいで揺れています。
花穂の最初は赤っぽい色が、季節が進み熟すと、穂全体が白っぽく成り、日差しが当たって白銀色に輝き、風にそよぐ姿は風情が有ります。 ススキは全国に分布して、山野の高原にはいくつかススキの名所が有りますが、関西の名所の曾爾高原は、鹿による食害で、一昔前と比べれば繁茂地の所々に隙間が出来、一面のススキ野原は少し見劣りする光景になっています。

幼少の頃の思い出ですが、十五夜には亡母が収穫前の稲穂に見立てて、ススキと里芋を月が見える座敷の縁側に、供えていました。月見団子ではなく、何故里芋なのか不思議でなりませんでした。郷里では十五夜を「芋名月」と言って、初物の里芋を皮つきのまま蒸した「きぬかつぎ」は、平安時代の高貴な女性が着た「衣被ぎ」が由来とされているそうですが・・・・。

ススキの根に寄生するナンバンギセルと言う植物が有ります、薄紫色の不思議な花で、何人かから写真では見せて貰っているのですが、一度現物を見たくて、、、、、
何度も株元を覗き込んでいまが、未だに出会えていません。

山仲春男