先日関東の友人から、「育てていた鉢植えがやっと花を付けた、この草花知っていますか?」と、写真が届き、全く見知らぬ植物だったので、暫くその奇抜な姿に見入って仕舞いました。花姿が女性が使う化粧ブラシのマユハケ(眉刷毛)に似ているので、「マユハケオモト」と、呼ばれるそうです。
そして今朝買い物途上、民家の花壇で、偶然にもその一鉢を目にしました。 この植物は南アフリカ海岸部が原産のヒガンバナ科の多年生球根植物、オモトと言う名前が付いていますが、万年青はキジカクシ科オモト属なので、分類上で全く関係のない植物です。ただ多肉質の葉っぱは万年青や君子蘭によく似て、球根はアマリリスに類似。
10~12月頃に、太い花茎を伸ばし先端に花が集まり、白い刷毛の様に咲く、この神秘的な花は、和名で「眉刷毛万年青」と呼ばれ、日本への渡来は古く明治期のようです。 実生でも増やせますが、3年以上と年数が掛かるので、株分けで殖やすのが一般的な様です。
山仲春男
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