早朝ウォーキング会場の公園の草叢に、小さな槍の様な穂が伸び始めました、もう少し季節が進むと乾燥して猫の尻尾の様な姿になり、種子が風に乗って綿毛の様に飛び交います。

多数の白い穂を、風になびかせているのは、初夏の風物詩の一つですが、この植物は全国の山野、いたる所に群生している在来種イネ科の雑草です。 地下茎の逞しい生命力と、花穂で飛ばす種子の両面で繁殖します。

穂を出す前に、葉鞘に包まれている柔らかな若い花穂は「ツバナ」と呼ばれ、万葉集にも詠まれ、そのまま食べると、甘い汁が口中に広がり食べれるとの事です。 子供の頃に、口にした事はあります、確かに微妙な甘みは感じましたが・・・・田舎育ちのウォーキング仲間に聞くと、その方も幼少時に口に入れた記憶が有るとの事でした。

 

山仲春男